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  • シリーズ特別戦レース展望

今年も大いにボートレースを沸かしてくれたレーサーたちが年末の住之江に集結。シリーズ戦に出場する総勢42名が6日間、グランプリにも負けず熱いレースを展開する。中でも初日10Rシリーズ特別戦に出場するメンバーは、惜しくもグランプリのプレミアムシート18席を逃した選出順位19位~24位の6名で行われる。

 その10R、人気を集める1号艇は瓜生正義。18年シーズンの半分はA2級で、出場できるレースが制限される中でも3月SGクラシックは優出❸着とさすがのレーステクニックを魅せた。7月以降GI戦線に復帰すると9月桐生は❺着、11月若松は準優勝。そして鳴門は優勝条件でグランプリ出場が叶うところまできたが、結果は❹着でグランプリ出場は次点に泣く。しかし、残りの半年間でここまで巻き返せるのだから、改めてパフォーマンスの高さは圧巻のひとことに尽きる。シリーズ戦は3優出中2度の準優勝と、SGタイトルコレクションに加えたいところ。当地はSG初優出(01年12月シリーズ戦)、初優勝(07年オールスター)、そして06年グランプリ制覇と相性は悪くない。このドリーム戦は誰が相手でもインから完璧な逃げ切りで、シリーズ主役の座をつかみ取る。
昨年の前本泰和は激しい18位争いに生き残りグランプリ初出場を果たしたが、今年はSGチャレンジCでの勝負駆けは実らず、2年連続の出場とはならなかった。結果的に4月唐津周年での優勝戦Fが少なからず響いたが、GI2勝を挙げ8月には通算2000勝を達成するなど決して悪いニュースばかりではなかった。また、このグランプリシリーズはデビュー21年9カ月目でSG初Vとゲンがいい。ペラ調整にも定評があり、常にベストな状態で臨めるように作業を繰り返す。巧妙なハンドルワークにエンジンパワーが味方するなら瓜生攻略も可能だ。
今年の寺田祥は悔しかっただろう。8月丸亀SGメモリアルは15年ぶりのFを切り、SGチャレンジCはそのF休みで自力の勝負ができなかった。64年ぶりの地元SG開催となった徳山グラチャンでは予選トップながら、準優勝戦2着でV最短シナリオの構想が外れた(結果は❹着)が、気持ちを入れ替え年末最後のSGレースにぶつける。住之江は現在9月GⅢアサヒビールカップV、10月GI高松宮は優出❸着と連続優出中で調整面に心配はなく、このアドバンテージを生かして自由自在のハンドルアクションで好枠両者に迫る。
地元レーサー湯川浩司がドリーム戦に登場。当然グランプリに地元ファイターがいなければ寂しいが、このシリーズ戦でも必要だ。木下翔太,丸岡正典が出場するが、その筆頭格が湯川。今年は8月SGメモリアルでベスト6入り、11月GI鳴門ダイヤモンドC優勝戦❸着ときてSGチャレンジCでは無念の負傷帰郷。心身ともにダメージは大きかったが、地元の年末レースで躍動すべく初日から気合前面に飛ばす。
長田頼宗は年頭のGI平和島周年をまくりで記念初制覇を決めると4月住之江周年優出❺着、5月GⅡびわこMB大賞V、6月SGグラチャン優出6着と上半期で荒稼ぎ。惜しくももうひと頑張り足りず、先輩・濱野谷、そして同期の馬場と同じステージには立てなかったが、ドリーム戦に乗れるまでの活躍をした。外枠だが、決して苦にしないタイプでもあり、本人も「エンジンが上手く出せたときはどこからでも勝負になる」と侮れない。グランプリシリーズは第30回(15年)を制しSG初栄冠に輝いた実績があり、V2目指して一直線。
今年2月GI常滑地区戦→蒲郡周年で2節連続準優勝と好走した柳沢一。8月SGメモリアルではオール3連対でベスト6入りを果たし、賞金ランキング的に勝負できる位置にいた。チャレンジCの予選最終日に連勝で準優勝戦に進むも、次の関門は突破できなかったが、最も稼いだ1年になりSG初のドリーム戦。6枠だけに舟券の貢献へのハードルは高いが、それだけに配当に妙味があるということ。スタート力、ターンレベルもいいだけに様々な要素がかみ合えば突破口が見えてくる。